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[db-034] 1C12 : 前腕伸筋支配に参加する腋窩神経の経路について ─単孔類での所見を中心として─



##Begin
#Z 1C12
#A 前腕伸筋支配に参加する腋窩神経の経路について ─単孔類での所見を中心として─
#B A branch of the axillary nerve innervating the radial extensor muscles of forearm in monotremes.
#E1 小泉/政啓
#F1 こいずみ/まさひろ
#G1 Koizumi/Masahiro
#J1 熊本大学医学部解剖学第一講座
#K1 くまもとだいがく いがくぶ かいぼうがくだいいちこうざ
#L1 Department of Anatomy, Kumamoto University, School of Medicine
#E2 川井/克司
#F2 かわい/かつし
#G2 Kawai/Katsushi
#J2 熊本大学医学部解剖学第一講座
#K2 くまもとだいがく いがくぶ かいぼうがくだいいちこうざ
#L2 Department of Anatomy, Kumamoto University, School of Medicine
#E3 児玉/公道
#F3 こだま/こうどう
#G3 Kodama/Kodo
#J3 熊本大学医学部解剖学第一講座
#K3 くまもとだいがく いがくぶ かいぼうがくだいいちこうざ
#L3 Department of Anatomy, Kumamoto University, School of Medicine
#D 前腕伸筋支配に参加する腋窩神経枝の経路について
 ─単孔類での所見を中心として─
小泉政啓,川井克司,児玉公道(熊本大・医・第一解剖)
 単孔類の腋窩神経(Ax)の前腕での分布を観察した.材料はオーストラリア・クイーンズランド大学動物学講座より譲り受けたカモノハシ(Ornithorhynchus anatinus)3体3左側,ハリモグラ(Tachyglossus aculeatus)2体2右側である.
 両種とも腕神経叢はC4-Th1あるいはTh2からなる.AxはC4-6の背側成分にわずかにC7成分が参加して構成され,大円筋と肩甲下筋の間を背側に向かい,小円筋,棘下筋,三角筋を支配した後,三角筋肩甲部の尾側から皮下に出る.そのほとんどは,上腕・前腕伸側と手背の皮枝となっていたが,前腕で一枝が橈側から長・短橈側手根伸筋の間に潜っていた.その後,両筋に筋枝を与えながら走行し,回外筋(起始:上腕骨外側上顆,停止:橈骨体遠位部)に浅層から侵入〔ハリモグラの1例〕あるいは橈側から回外筋の深層に潜っていた〔他全例〕. 前者の場合は回外筋内で,後者の場合は筋の深層で橈骨神経(R)の回外筋枝と交通していた.つまり単孔類のAxはヒトと異なり前腕領域まで発達していて,伸側の皮枝となる他長・短橈側手根伸筋(単独支配),回外筋(Rとの二重支配)といった橈側伸筋群を支配していた.
 一方,ヒトでAxの枝が大円筋停止の背側を経てRと交通する例が報告されている(出現率約1%,児玉他,1987).この場合Ax由来の成分の分布は,ほぼ上腕筋,腕橈骨筋,長・短橈側手根伸筋,回外筋に限局していた.ヒトと単孔類では,Axの前腕にいたる経路や前腕の皮枝の有無など異なる点もあるが,両者の所見とも前腕伸筋群の中での橈側伸筋群の異質性を示す点が興味深い.さらに今回の所見は,上腕屈側で筋皮−正中神経間に多発する交通関係と同じように,系統発生学的にAx−R間にも代償関係が考え得ることを示すものである.
#M 腋窩神経,橈骨神経,前腕伸筋群,単孔類,比較解剖学,肉眼解剖学
#N axillary nerve, radial nerve, extensor muscles of forearm, monotreme, comparative anatomy, gross anatomy
#Last_modified 97.03.22-21:34
#Return_path koizumi@kaiju.medic.kumamoto-u.ac.jp
#Sequence_number   34
##End

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