会長挨拶



〜 超音波医学の未来のために 〜

 日本超音波医学会第76回学術集会の開催にあたり、ここ札幌の地に皆様をお迎え出来ますことをうれしく思っております。
 1968年、昭和43年に札幌医科大学に導入された接触複合手動走査型超音波B-mode装置に巡り会ってから35年が経過しました。この間の医用超音波工学の進歩と診断装置への実装、臨床応用への展開、安全管理にはめざましいものがあります。多数のモダリティがひしめく画像医学の中にあって超音波診断がその地位をかため、医学のみならず、医療の中で市民権をえましたことは
この領域の関係者の皆様のご努力と超音波医学に対する高く深い認識の賜物と考えます。
 学術集会では医用超音波工学の発展と応用への認識を臨床医に求め、また臨床応用に必要な超音波工学的問題解決への認識を工学研究者に求めて、相互理解をはかり、超音波医学の未来を開くための機会としていただければ幸でございます。超音波工学の先端的な研究を医用超音波工学への応用の視点で、さらに医用超音波工学の現状とその臨床への応用の可能性について易しくまとめていただき、他方、臨床的立場からはこれらの超音波工学的知識を超音波医学の先端的臨床研究、臨床超音波医学の診療へ展開する、この領域の未来について認識が深まるシンポジウムと講演を企画したいと考えます。
 臨床研究では領域を越えた超音波医学の応用について認識して戴きたいと思っていますし、また臨床的に比較的応用の少ない領域にもいくつか機会を設けたいと考えております。
 超音波による診療はITの医療への活用に関連していますが、医療情報における超音波に関する診療情報の特徴を明らかにし、その現状を報告して戴き、また今後の発展の可能性と方向性について討論の機会を設けたいと思います。
 学術集会会長を拝命しまして以来、学術集会の開催につきまして、日本超音波医学会および関係者の皆様のご支援を賜り、心より感謝を申し上げます。この大会の三日間を有意義にすごされますように祈念致しております。

日本超音波医学会第76回学術集会
会長 名取 博

 

For the Future of Medical Ultrasound: Hiroshi NATORI, SJSUM,
President, 76th Scientific Assembly and Annual Meeting of the Japan Society of Ultrasonics in Medicine,
Sapporo Medical University School of Medicine