札幌医科大学医学部

分子医学研究部門

ライン
***このページは2001年3月12日に更新しました***

III.大学院でのセミナー・講義について
大学院の講義では、オリジナリティーの高い、世界的に評価の高い講師の先生を招いての、今現在進行中のトップレベルの研究の醍醐味に触れられるような特別講演が楽しみです。そのようなセミナーによって、若い大学院生は多くの刺激を受けることができるでしょう。

一方で、これから研究を始める大学院生の初心者を対象に、研究を進めていく上でどうしても知っておいて欲しい事柄を手際よく伝授する、オリエンテーションのようなものも必要だと思います。経験から各自バラバラに習うよりも、常識的なこと、作法のようなことは、まず最初に要領よく系統だって聞いておいた方が手っ取り早く進むことができるでしょう。たとえば実験ノートの書き方など、プリンシプルを習っておけばとても役立つでしょう。今までの学部の授業ではカバーしきれないような、研究に関するおもしろい話題、たとえば特許出願と学会発表の前後関係、といった、テクニカルではありますが、研究者には常識として大事なトピックスも提供してみたいと思います。

ただ、私たち研究者は、授業やセミナーに関しては、ほんのアマチュアといってもよい状態です。人気のある予備校講師のように上手な講義ができる先生方のあしもとにも及びません。少なくとも私の場合、相当準備と経験を重ねる必要がありそうです。

次回の大学院講義では、「バイオ研究者のためのパテント指南」 と題して、プライオリティー獲得という立場から、研究の立案、実験ノートの記載法(実験ノートの書き方指針はこちらをクリック)、発表の仕方と留意点、パテント出願のための留意点など、ポイントをまとめてディスカッションしてみたいと思います。


パテントの話では、ハネウエル対ミノルタ自動焦点合わせ、プロメガ対シータスのタックポリメラーゼ、などの特許を巡る闘い、コカコーラの製法については特許がないはず、ジェロン社の核移植とヒトES細胞の特許など、面白いトピックスを紹介しようと思います。これから半年ぐらい準備をしてゆく予定です。