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2)

顔面から上顎洞 を開放する。頬骨弓が残っていれば、それをリューエルか鋸で除去するつもりで上顎骨外側部 を削り落とす(Fig.788,790)。わずかでも上顎洞が開いたら、あとは指が入る程度に孔を拡大する。この作業で、眼窩下神経枝の後上歯槽神経 が切れるかも知れない。光に透かして、上顎洞の内側壁の厚さを確認し、開口部を探す。外側から慎重にゾンデを通す。ゾンデが中鼻道に出てくるだろうか(Fig.826,832)。鈎状突起 中鼻甲介に隠れて見にくいが、上顎洞自然口を確認せよ(Fig.828)。必要に応じて中鼻甲介と下鼻甲介をリューエルで除去し前頭洞蝶形骨洞の開口を同様に確認する(Fig.685)。

上顎洞視神経の近接関係に注意する(Fig.836)。上顎洞篩骨洞 (篩骨蜂巣)の広がりは、粘膜の付いた状態で確認した後、骨標本(当日供覧)を観察する(Fig.840,841)。



Akiko Oshiro
1998年01月19日 (月) 16時56分03秒 JST