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4)

肋間上腕神経 は、肋間神経外側皮枝 から伸び出している(Fig.19,24)。肋間上腕神経は腋窩を横切るように胸壁と上腕内側 を結ぶので、解剖中に緊張して切れやすい。早めに同定しておきたい。腕神経叢から来る皮神経と腋窩 で交通・吻合していないか。肋間上腕神経は臨床的な重要性は低いが、「肋間神経外側皮枝の発達したものが肢帯部神経叢(例えば腕神経叢)である」という仮説に根拠を与えている。

腕神経叢にいきなり入ると分かりにくいので、上腕の主要な導通路である上腕内側筋間中隔  (Fig.48,132)の解剖を先行させよう。 



Akiko Oshiro
1998年01月19日 (月) 16時56分03秒 JST