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心膜腔 の体表投影はFig.182を参照のこと。心嚢 の前面に浅く大きく十字に切開を入れて心膜腔を開放する(Fig.193)。この際、心嚢側面を下行する横隔神経 心膜から剥がして温存する(Fig.190)。胸膜・腹膜とは異なり、心膜には線維性心膜という殻がある(ラングマン p.160)。つまり心嚢 を作る心膜は、線維性心膜 Pericardium fibrosum   漿膜性心膜 Pericardium serosum   という2層構成になっている。本来の心膜、ツルツルした内面の心膜(漿膜性心膜)に触れる。壁側心膜 臓側心膜 を区別して、心膜腔という空間を認識する(Fig.169,170)。心膜炎 などが原因で心膜腔にゲル状のものが貯留していることがある。



Akiko Oshiro
1998年01月19日 (月) 16時56分03秒 JST