外眼筋が後方で付着する総腱輪 (Fig.815)を観察する。と言っても、切開しないと理解できないかも知れない。総腱輪の中を視神経と眼動脈 が通る。視神経に進入する眼動脈枝は何本見つかったか。細いが重要な栄養動脈だ。その1枝は、眼底で見る網膜中心動脈 になる(Fig.821,822)。上眼窩裂 を剖出しながら、そこを通る神経(III、IV、V-1、VI)を同定する(Fig.780)。下眼窩裂 は下眼静脈が通る。眼窩の下壁で眼窩下動脈・神経 を見つけ、骨を慎重に割りながら長く剖出する(Fig.807)。余裕があればノミを用いて上顎1-3歯の歯槽まで追求する。
頭蓋底の解剖と脳外科の研修が終了してから、動脈・神経を眼窩から海綿静脈洞(Fig.773)まで連続させる。総腱輪は最後にメスで開放する。前後の篩骨動脈 (Fig.806)は、鼻の解剖に支障が出るので末梢までは追及しない。
*Common tendinous ring | *総腱輪 | 815 | ||
Optic nerve | 視神経(II) | 815 | Nervus opticus | |
Opthalmic artery | 眼動脈 | 803 | ||
Central artery of retina | 網膜中心動脈 | 821 | ||
Superior/Inferior orbital fissure | 上眼窩裂/下眼窩裂 | 787 | ||
*Inferior ophthalmic vein | *下眼静脈 | 747,807 | ||
Infraorbital artery/nerve | 眼窩下動脈/神経 | 807 | ||
Cavernous sinus | 海綿静脈洞 | 773 | ||
Anterior/Posterior ethmoid artery | 前/後篩骨動脈 | 806 |