Liver human

ヒトの肝では interlobular connect. tissue が少ないため,小葉の境は余りはっきりしない.弱拡大で全体を観察し,中心静脈と,これを中心として放射状に排列する細胞索 (cell cord),及び門脈トライアッド (portal triad) を指標として小葉の範囲を見極めること(ブタの肝と比較してみよ).



Liver cell :
円い核をもつ大型細胞で,色素顆粒をもつものも見える.時に2核のものも見える.

Sinusoid : Liver cell cord の間にやや明るく見える.

Kupffer's stellate cell :
sinusoid の壁からやや内腔に飛出しているといわれるが,H-E 染色のみのこの標本では識別が困難である.

Portal triad :
小葉と小葉の堺の角の所に散在して見られる.

Ductulus interlobularis 単層立方上皮

V.interlobularis 内腔が広く扁平

A.interlobularis 内腔は可成り細い

Triad には上記の3つの要素が含まれるが,各々が切片に2本以上切れて見えることも稀でない.ヒトの場合でも triad の周囲のみは結合組織が比較的に豊富である.


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