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[db-098] 3p052 : 咬筋の微小循環



##Begin
#Z 3p052
#A 咬筋の微小循環
#B Microcirculation of the masseter muscle.
#E1 時岡/孝夫
#F1 ときおか/たかお
#G1 Tokioka/Takao
#J1 明海大学歯学部口腔解剖学第二講座
#K1 メイカイダイガクシガクブコウクウカイボウダイニコウザ
#L1 Meikai Univ.Dent.Sch.2nd Dept.of Oral Anat.
#E2 中島/敏明
#F2 なかじま/としあき
#G2 Nakajima/Tosiaki
#J2 明海大学歯学部口腔解剖学第二講座
#K2 メイカイダイガクシガクブコウクウカイボウダイニコウザ
#L2 Meikai Univ.Dent.Sch.2nd Dept.of Oral Anat.
#E3 杉山/完司
#F3 すぎやま/かんじ
#G3 Sugiyama/Kkanji
#J3 明海大学歯学部口腔解剖学第二講座
#K3 メイカイダイガクシガクブコウクウカイボウダイニコウザ
#L3 Meikai Univ.Dent.Sch.2nd Dept.of Oral Anat.
#E4 藤井/博子
#F4 ふじい/ひろこ
#G4 Fujii/Hiroko
#J4 明海大学歯学部口腔解剖学第二講座
#K4 メイカイダイガクシガクブコウクウカイボウダイニコウザ
#L4 Meikai Univ.Dent.Sch.2nd Dept.of Oral Anat.
#D 咬筋の微小循環
時岡孝夫、中島利明、杉山完司、藤井博子(明海大・歯・口解2)
 種々の組織内の血液循環は、細動脈から毛細血管を経て細静脈の至るBlood Ves─sel Unit の集合体であることを1991年の第5回微小循環国際学会(Louisbil)で公表した。1993年の日本微小循環学会でラットの大腿四頭筋の微小循環を報告したが,今回、カイウサギの筋と腱が交互に重なる層状の咬筋の微小循環を調べ、両者を比較した。
 材料と方法:カイウサギをゼラチンを加えた墨汁・赤色アクリル樹脂2重注入法による光学顕微鏡的観察とアクリル樹脂血管鋳型法による走査型電子顕微鏡による観察によった。
 所見と考察:長い筋線維の筋肉では細動脈と細静脈が一次筋線維束にそれぞれ単独で出入りする。一次筋線維束の中では細動脈が中央に、細静脈を両端に持つほぼ円筒状(直径約0.5mm長さ約1.3mm)の微小循環単位を形成し、筋線維の長軸と単位の長軸は平行で並び、直角方向との隣接の単位とは少しづつずれている。この形態はレンガを一単位とするなら、丁度レンガ積みの形態で、能率よく血流を確保している。咬筋において微小循環は基本的には同じような単位で形成されているが、細動脈の分岐形態は長い筋線維と同じ形態で三次元的に分岐しているが、しかし細静脈はヒトの手のような形の二次元的な平面に広がり、単位を包み込むように毛細血管を集め、その間に動脈側の毛細血管が有る。従って長い筋線維の筋の様な細動脈を中心とした単位ではなく、細静脈を中心とした単位である。この形態は大腿四頭筋の収縮時間とは異なり、咬筋は意識の下に収縮が長時間に及ぶために、強い収縮力に対し血流を確保するのに十分な緩衝能力を持った形態であるとの考察を加えた。 結論:同じ筋の微小循環でもその機能の違いによって形態が異なっていた。
#M 微小循環 ,咬筋 ,カイウサギ , 骨格筋 , 注入法 , 単位
#N microcirculation , masseter muscle , rabbit , skeletal muscle , injection method , unit
#Last_modified 97.04.04-11:58
#Return_path ttokioka@dentms1.meikai.ac.jp
#Sequence_number   98
##End

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