日本アカデミック・ネットワーク・ニュース (研究ネットワーク連合委員会:発行) JCRN (Japan Committee for Research Network) Newsletter Vol. 1, No. 2, March 1991 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− JCRN: 委員長=野口正一(東北大),副委員長=石田晴久(東大),                        池田克夫(京大)   幹事会主査=小柳義夫(筑波大)技術分科会主査=村井 純(慶応大) JCRN事務局:〒113 文京区弥生2の11の16 東大大型計算機センター(石田)     e-mail:ishida@u-tokyo.ac.jp (電話)03-3818-0287  (FAX)03-3814-7279 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.前号の訂正  申訳ありませんが、次の通り訂正します。 2.(2)jun@niji.ac.jp → jm@niji.ac.jp(国文学研究資料館:松方 純氏) 2.国内のネットワーク活動の動き (1)理科大ニューヨーク市立大(CUNY)間のBITNETリンクが64Kbpsへ  これまで9.6Kbpsだった同リンクは1991年2月より64Kbpsにアップグレードさ れた。これに伴い国内参加費は1大学当り年5万円ないし10万円に値上げされ る。 (2)JUNET/WIDEへの加入機関数450へ 1991年1月15日現在次の通りである。これは電子ニュースのfj.announce項目 でみることができる。合計は450。   jp(ntt, nttlab) 2 go(政府機関) 24 ad(junet, wideなど) 5 ac(大学)  127 or(icot, astemなど) 23 co(企業)  269 (3)大学の大規模LAN 次のものがある。    TAINS 東北大学  1987年,88年で構築    KUINS 京都大学  1987, 88, 89    HINES 北海道大学 1989, 90, 91    NICE 名古屋大学 1989, 90, 91    UTnet 東京大学  1990, 91, 92(テキサス大のLANも同じUTnet)  これらはいずれも何らかの形でJUNET/WIDEやJAINにつながっている。東大の 大型センターでは副システムを従来のVAX8600(メモリ20MB;ディスク2.6GB) から1990年12月にDEC5800シリーズ3システム(合計でCPU8台;メモリ512MB; ディスク28GB)にリプレースしたが、これはUTnetの中核ホストのひとつにな るとみられている。 (4)学術情報センターの対米リンクが56Kbpsへ  今まで9.6+4.8=14.4Kbpsだった同センターとNSF(ワシントン)との間の 専用回線が1991年3月より56Kbpsになった。これでジョージ・ワシントン大と の間のBITNETリンクは9.6Kbpsとなる。他の回線容量の使い方は未定。 (5)大学の計算センターは69ケ所に  文部省の資料によると、1991年度予算で、大学の計算センターの数は次のよ うになるという。  大型計算機センター  7(北大,東北大,東大,名大,京大,阪大,九大)  総合情報処理センター 11 → 13 情報処理センター  47 → 49 また学術情報センターにN1ネットワークで接続される図書館の数の内訳は次 の通り。   国立大学    82 → 88    公立大学    3 → 4   私立大学    36 → 46 大学共同利用機関       5(天文台,歴博,KEK,核研,日本文化)   放送大学    1               (計144) (6)国会図書館関西館計画がスタート  東京館がもっぱら紙の形で情報を提供しているのに対して、関西館ではオン ライン・データベース・サービスを行う。海外へもサービスを提供するという。 オープンは平成8年(1996年)の予定。 3.国際的なネットワーク活動 (1)アメリカでANS(Advanced Network & Services)社発足  NSFNETのスポンサーであるMerit, MCIおよびIBMの出資でANS社が非営利組織 として設立された。ANS社では、インターネットへの接続のコンサルティングや ユーザ・サイトでのルータの設置などを行う。サポートする回線速度は45Mbps (T3)まで。 (2)イギリスのJANET(Joint Academic Network)  スイッチング・ノードは8ケ所。加入組織は125で700台のシステムと20,000 台の端末が使われている。利用者は40,000人で1日のメッセージ量は1000MB。 年費用は200万ボンド(5.2億)、つまり1人1.3万円。ユーザへの課金はしてい ない。[ただしこれは1988年の話] (3)National NET'90 EDUCOM(会長はK.M. King)が中心になって、次のような機関の後援により、 1991年3月20-22日にワシントンで開かれる。   CNI=Coalition for Networked Information(前号参照)   CREN=Coorporation for Research and Education Networking (BITNET+CSNET) FARN=Federation of American Research Networks IAB=Internet Activities Board 主なセッション名はInternational Connectivity(L.H. Landweber), Digital Library,Networking for Effective Learning, User Interface, Federal Data, Refereed Journals, Progress Toward the Gigabit Network (Stephen Wolff), Network Management Panel, Biomedical Networking, Internet Engineering Task Force Report