日本解剖学会 100周年 ミニシンポジウム'95

テーマ「解剖学とコンピュータ」


 近年コンピュータの発達は著しく、いろいろな形で研究活動に入り込んできて いる。さらにこれらがインターネットに接続され、細胞が集まり多細胞生物が 形成されていったと同じような大きな変革が起きつつあり、より一層、知的生 産活動が活性化されるようになってきた。現在、古典的学問と言われながらも、 分子生物学化しつつ新しさを模索する解剖学にあって、生命の不思議解明に、 これら文明の利器をどのように活用でき、使える可能性があるのかをいろいろ な方面から考えてみたい。その一つの試みとして、各エッジで沈思熟考さられ ている研究者から話しを伺い、もう一度、解剖学の基本にかえり、これからの すべきこと、できることのヒントが得られればと思う。そこで今回は、(1) 情報科学のルネッサンス、(2)コンピュータによる脳の解析、(3)唯脳論 からみたコンピュータ、(4)新解剖のルネッサンス、といったトピックスか ら、21世紀の解剖学をディスカッションできればと思う。
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