拝啓 高度情報通信社会推進本部長 殿
平成6年9月30日
札幌医科大学医学部 解剖学第一講座 助教授 辰巳 治之
(URL http://www.sapmed.ac.jp/satui/anat1/tatsumi/tatsumi.html)
遠く札幌より、直接電子メールにて、内閣総理大臣(高度情報通信社会推 進本部長)に意見申し上げることができるということに、喜びを禁じ得ません。
さて、私、8年程まえに、JUNETなるものに接続し、非常なる感動をおぼえ、今 まで、確固たる信念をもって活動を展開してまいりました。地道なる活動で はありますが、現在のネットワークの発展の一部に関わり (下記参照1-6) をもてることの喜びと責任を感じております。
私は、コンピュータやネットワークの専門家ではありません。生命科学を形態 学の立場から解明しようとする学問(解剖学)を専門にしておりますが、21世 紀を目指し、情報科学のツールを最大限活用し、人類の発展にどの程度寄与で きるかを、教育・研究の現場において実験及び検討を積み重ねております。
良い医者になるには、医者自らがいろんな病気になればいいのではと、自分の 経験から思うことがあります。そうすれば、患者の気持ちも、薬の効き目も、 良く分かるでしょう。これと同じように、ネットワークの欠点や問題点を良く 知った上で、構築すれば素晴らしいネットワークを作れるのではと考えます。
札幌医科大学において、困難や問題点を多く抱えながらも、自負できるネット ワーク運営ができております。この経験は、NII Projectを大成させる為にも 役立てて頂けるのではないかと考えます。さらに 地方行政のネットワークへの取り組み(2)と 地域ネットワーク(3)、 学会活動(4)と JCRN(5)、そして JPNIC(6) などを十分に理解した上で意見を申し上げることができるかと存じます。
そこで、高度情報通信社会推進本部の委員の皆様に意見を述べることができます のなら、遠く札幌より馳せ参じたいと思っております。
申し述べたいことは、多々ありますが、その一部は、
参考文献
(URL http://www.sapmed.ac.jp/satui/anat1/tatsumi/happyo.html)
をご参照ください。