札幌医科大学医学部

分子医学研究部門
 

バイオ研究者のための情報技術(IT) 第2部 バックアップの実践

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***このページは2001年3月28日に更新しました***


**「バイオ研究者・大学院生のための便利メモ」**


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第2部 大切なデータとコンピュータシステムを守ろう: バックアップ実践計画

その2 自分の環境をいつでも再現できるブータブルCD-Rを作ろう

目的: MacOSの自分のバージョンをバックアップします。

どんな時に役立つか? 万が一のシステムクラッシュの時に、大がかりな復旧作業なく、一刻も早く仕事を再開するために。

ブータブルCD-ROMとは、CD-ROMドライブに挿入してキーボードのcキーを押しながらMacを起動すると、システムを立ち上げることのできるCD-ROMのこと。ハードディスクの内容を自分専用の[MyブータブルCD-R」としてバックアップしておけば、自分の環境をほかのマシーン上に一時的に再現できます。

方法: ブータブルCD-Rは、HFSフォーマットで「システムフォルダ」をCD-Rに書き込めば作成できます。B'sRecorderでブータブルCD-Rを作成する場合は、
1) システムフォルダをリムーバブルメディア(MOなど)にコピー。
2) これをCD-Rに書き込むための読み込みボリュームに指定。
3) B'sRecorderのメインウィンドウに表示されているHFSボリュームのアイコンをクリック。すると、[HFS初期設定」ウィンドウが現れるので、[HFSブータブルディスクをつくる」のチェックをONにして、通常通りに書き込めばよい。
以上の方法は、アスキー社MacPower誌の 11(7):118,2000を参照して実行してみました。

結果は?
1) システムフォルダのMOへのコピーに10分程度はかかります。Macのハードディスクを直接CD-Rにコピーできないので、MOに移し替えすることで解決。
2) CD-Rを作ること自体は5分もかからず終了。CD-Rドライブは12倍速の最新型を使用しています。途中で32個のエラーがありました、というバーンプルーフの経過報告。うまく解決してくれたのでしょうけど、どことなく心配ですね。
3) 新しくできたCD-Rを使って、cを押しながらコンピュータをリブート。うまく立ち上がり、今まで通りの画面が出てきて、起動ディスクが変わったのに気づかないほどです。
4)ただし、これを使って作業してみると、起動ディスク(CD-R)の書き込みはできないわけで、ちょっととまどいます。この起動ディスクを使って、いくつかのコンピュータで作業してみて、また次回結果を報告します。本当に真価を発揮するのは、私のG4がクラッシュしたときですが、かっこよく危機管理できるでしょうか。これからいろいろ試してみます。

2001年3月28日 濱田洋文



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