- 錐体路徴候◎
- 深部腱反射亢進
- 病的反射(+)(Babinski反射、Chaddock反射など)
- Babinski反射
最も鋭敏な病的反射であり,臨床的有用性も高い.錐体路障害の際に,足底の外側部を足趾に向かってこすり上げると,正常と異なり母趾の背屈が起こる.また,母趾以外の四趾に,いわゆる開扇現象をみとめることもある
- Chaddock反射
足の外顆部の後縁を,弧を描くように反射槌(ハンマー)の柄の先端で初めは軽く圧し,終りになるほど強くこするとき母趾が背屈する反射をさす.錐体路障害の際に出る病的反射である.反射中枢はL4〜S1といわれている.Babinski反射などの病的反射と同様の意義を有するものと考えられている
- 痙性麻痺(spastic plegia)
- 錐体外路症状
- 深部腱反射正常、表在反射(+)、病的反射(−)、不随意運動の出現
- Weber症候群(上交代性片麻痺)
中脳上丘レベルでの皮質−脊髄路障害
病側→動眼神経麻痺
対側→片麻痺(錐体路徴候)
- Millard-Gubler 症候群(橋下部腹側症候群)
病側→末梢性顔面神経麻痺、外転神経麻痺
対側→片麻痺(錐体路徴候)
- Dejerine 症候群(延髄内側症候群)
病側→舌の麻痺、萎縮
対側→片麻痺(錐体路徴候)
- Wallenberg 症候群(延髄外側症候群)
※錐体路は含まれない(感覚、小脳、自律神経の障害)
病側→顔面の温痛覚麻痺、Horner症候群、小脳性運動失調、球麻痺
対側→頚部以下の温痛覚障害
- MND(motor neuron disease)
運動ニューロンのみが系統的に変性する疾患
- ALS(筋萎縮性側索硬化症 Amyotrophic Lateral Sclerosis)
皮質脊髄路が側索(一次ニューロン)、運動ニューロン(二次ニューロン)ともに萎縮(変性、脱落)
- SPMA(脊髄性進行性筋萎縮症 spinal progressive muscular atropy)
二次ニューロンが選択的に障害される
- PBP(進行性球麻痺 progressive bulber paralysis)
舌、咽頭の筋の麻痺、萎縮
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