最後に残る太い神経は腋窩神経 であるが、次節の上腕伸側で腋窩隙の解剖が進んでからでよい。以上の過程で、頚部から腋窩 を経て上肢に至る導通路が見えてきただろうか。
前鋸筋 の支配神経である長胸神経 は温存されているかくり返し確認せよ(Fig.29)。第1・2肋骨からも前鋸筋がはずれているか。前鋸筋が体幹からはずれていれば(あるいは肩甲骨からはずれていれば)、上肢の屈側伸側を反転して胸部に乗せることができる。これで腕神経叢 を後方から剖出できることを確認する。
Long thoracic nerve | 長胸神経 | 29 | ||
Radial nerve | 橈骨神経 | 51 | ||
Profunda(Deep) brachial artery | 上腕深動脈 | 51 | ||
Thoracodorsal artery/nerve | 胸背動脈/神経 | 29 | ||
Subscapular artery | 肩甲下動脈 | 23 | ||
Subscapular nerves | 肩甲下筋神経 | 32 | ||
Axillary nerve | 腋窩神経 | 32 | ||
Serratus anterior muscle | 前鋸筋 | 29 |