上述の1)、2)いずれにしても、腰部離断後はすべての骨盤構造を完全に正中で切半する。陰茎もきちんと正中で切半する。断面で、骨盤内臓の配置を再確認する。RsからPにかけての内景は保存されているだろうか(Fig.450,451)。まだKotがあれば汚物流しで洗う。
* 骨盤内臓を切半せずに左右どちらか一側に付ける場合
希望する班は申し出る。一側に寄せる場合、注意して行なわないと反対側の血管・神経を完全にこわしてしまう。反対側の血管・神経をきちんと剖出し、坐骨直腸窩(Fig.427,465)の清掃を終えてから内臓を処理する。
脊柱の断面で、椎間円板 を観察し、線維輪 と髄核 を区別する(Fig.674)。内面から脊髄神経根 と椎間孔 を確認する。髄核が後縦靭帯 を破って脊柱管 に突出する椎間板ヘルニア はないか。
Intervertebral discs | 椎間円板 | 674 | ||
*Anulus fibrosus | *線維輪 | 674 | ||
*Nucleus pulposus | *髄核 | 674 | ||
Root of spinal nerve | 脊髄神経根 | 687,688 | ||
Intervertebral foramen | 椎間孔 | 674 | ||
Posterior longitudinal ligament | 後縦靭帯 | 674 | ||
Ventral canal | 脊柱管 | 687 ![]() |
下肢の解剖は進んでいるだろうか。もう一側の下肢の進行はどうか。進行にアンバランスがあれば遅れている方は大腿部か膝関節で下肢を切断してもいい。