[db-018] : ギプス固定・坐骨神経切断・踵骨腱切断後のラット下腿筋の変化

[kawamat@ipc.hiroshima-u.ac.jp]

##Begin
#Z
#A ギプス固定・坐骨神経切断・踵骨腱切断後のラット下腿筋の変化
#B Changes of leg muscles of the rat after immobilization, denervation and
tenotomy
#E1 川真田/聖一
#F1 かわまた/せいいち
#G1 Kawamata/Seiichi
#J1 広島大学医学部保健学科
#K1 ひろしま だいがく いがくぶ ほけんがっか
#L1 Institute of Health Sciences, Faculty of Medicine, Hiroshima University
#E2 弓削/類
#F2 ゆげ/るい
#G2 Yuge/Louis
#J2 広島大学医学部保健学科
#K2 ひろしま だいがく いがくぶ ほけんがっか
#L2 Institute of Health Sciences, Faculty of Medicine, Hiroshima University
#E3 榊間/春利
#F3 さかきま/はるとし
#G3 Sakakima/Harutoshi
#J3 広島大学医学部保健学科
#K3 ひろしま だいがく いがくぶ ほけんがっか
#L3 Institute of Health Sciences, Faculty of Medicine, Hiroshima University
#E4 甲斐/悟
#F4 かい/さとる
#G4 Kai/Satoru
#J4 広島大学医学部保健学科
#K4 ひろしま だいがく いがくぶ ほけんがっか
#L4 Institute of Health Sciences, Faculty of Medicine, Hiroshima University
#E5 小澤/淳也
#F5 おざわ/じゅんや
#G5 Ozawa/Junya
#J5 広島大学医学部保健学科
#K5 ひろしま だいがく いがくぶ ほけんがっか
#L5 Institute of Health Sciences, Faculty of Medicine, Hiroshima University
#D 【目的】骨格筋の萎縮に影響する要素を検討するため、ギプス固定・坐骨神経切
断・踵骨腱と足底筋の腱切断後に、下腿の筋の変化を経時的に観察した。
【材料と方法】Wistarラット (8週齢、雌、各群3頭一部2頭) を用いた。下腿の筋を
、ヒラメ筋、腓腹筋、足底筋、後面深層の筋群（以上を屈筋群）、前脛骨筋、長趾伸
筋（以上を伸筋群）、腓骨筋群に分け、対側を100％として各筋ごとにあるいは筋群
で筋湿重量比を測定した。また、顕微鏡で観察した。
【結果】膝関節90°、足首を底屈位でギプス固定した場合、対側と比べた筋の重量は
、屈筋群が1週後74％、2週後59％；伸筋群が1週後101％、2週後96％であった。足首
が背屈位の場合、屈筋群は1週後91％、2週後85％；伸筋群は1週後86％、2週後75％で
あった。足首が中間位では、屈筋群は1週後78％、2週後77％、3週後70％；伸筋群は1
週後86％、2週後84％、3週後77％で、底屈位と背屈位の中間値になった。坐骨神経を
切断すると、屈筋群は1週後69％、2週後51％、3週後44％；伸筋群は1週後75％、2週
後56％、3週後42％であった。踵骨腱と足底筋腱を切断すると、屈筋群は、1週後91％
、2週後81％；伸筋群は1週後89％、2週後93％であった。
【考察】従来の研究では一部の筋を対象としたものが多いが、下腿の全ての筋をグル
ープに分けることによって、影響を総合的に調べることができた。足首の固定角度に
よって萎縮程度に差があるのは、筋への張力が影響するためと考えられる。坐骨神経
切断では、屈筋群と伸筋群の両方が高度に萎縮し、麻痺以外の要因が推測された。踵
骨腱切断では、腱を切断しなかった筋も軽度萎縮した。また、1週後には切断部が線
維状組織で連続していたので、実験方法を見直す必要がある。
#M 骨格筋、下腿、萎縮、ギプス固定、坐骨神経、踵骨腱
#N skeletal muscle, leg, atrophy, immobilization, sciatic nerve, calcaneal
tendon
#T
#Last_modified 98.11.30-11:41
#Return_path kawamat@ipc.hiroshima-u.ac.jp
#Sequence_number   18
##End