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[db-029] 3P058 : 心臓に分布する NOS 陽性神経線維の起源



##Begin
#Z 3P058
#A 心臓に分布する NOS 陽性神経線維の起源
#B Origin of nitergic nerve fibers in the guinea pig heart
#E1 田中/宏一
#F1 たなか/こういち
#G1 Tanaka/Koichi
#J1 千葉大学医学部第三解剖
#K1 ちばだいがくいがくぶだいさんかいぼう
#L1 The third department of anatomy, school of medicine, Chiba university
#E2 千葉/胤道
#F2 ちば/たねみち
#G2 Chiba/Tanemichi
#J2 千葉大学医学部第三解剖
#K2 ちばだいがくいがくぶだいさんかいぼう
#L2 The third department of anatomy, school of medicine, Chiba university
#D 心臓に分布する一酸化窒素合成酵素(Nitic Oxide Synthase = NOS) 陽性神経線維が迷走神経に由来するのか、心房壁に存在する神経節に由来するのかを知る目的でモルモットの一側の迷走神経を頚部で切断し、4から7日後に心臓を観察した。NOS陽性線維は国立ガンセンター東の江角所長からいただいた抗NOS抗体を用いた免疫組織化学、あるいはNADPH-diaphorase反応によって同定した。
 右心房に分布するゆるいNOS線維網はどちら側の迷走神経切断例でも観察され、右迷走神経のみに依存しているのではないことがわかった。右心房の大静脈基部で、陽性細胞の突起がこの線維網に加わっている像がしばしば観察され、この線維網が少なくとも一部は心臓神経節の神経細胞の突起からなることがわかる。心房中隔および左心房の肺静脈の基部で神経節内で神経細胞の周りを取り囲んでいた線維は左迷走神経に由来することが明らかになった。このNOS陽性線維終末は神経節細胞にシナプスを作っているので、この線維は左迷走神経に由来する副交感神経の節前線維と思われる。左迷走神経を切断してもAV node周辺のNOS陽性線維は多数残っていたので、これらの線維は、心臓の壁にある神経節細胞に由来するものすなわち、節後線維と考えられた。
#M 一酸化窒素合成酵素、心臓、モルモット、心臓神経節、迷走神経
#N Nitric oxide synthase, heart, guinea pig, cardiac ganglia, vagus nerve
#Last_modified 97.03.21-15:04
#Return_path tanaka@med.m.chiba-u.ac.jp
#Sequence_number   29
##End

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