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[db-052] 1E-24 : サル小腸壁内リンパ管の構築ー酵素組織化学的
##Begin
#Z 1E-24
#A サル小腸壁内リンパ管の構築ー酵素組織化学的
研究
#B Enzyme-histochemical demonstration
of intramural lymphatic network in the monkey
small intestine
#E1 下田/浩
#F1 しもだ/ひろし
#G1 Shimoda/Hiroshi
#J1 大分医科大学解剖学講座
#K1 おおいたいかだいがくかいぼうがくこうざ
#L1 Department of Anatomy,Oita
Medical University
#E2 加藤/征治
#F2 かとう/せいじ
#G2 Kato/Seiji
#J2 大分医科大学人間生物学講座
#K2 おおいたいかだいがくにんげんせいぶつがくこうざ
#L2 Department of Human
Biology,Oita Medical University
#E3 工藤/哲治
#F3 くどう/てつじ
#G3 Kudo/Tetsuji
#J3 大分医科大学解剖学講座
#K3 おおいたいかだいがくかいぼうがくこうざ
#L3 Department of Anatomy,Oita
Medical University
#E4 臼井/猛史
#F4 うすい/たけし
#G4 Usui/Takeshi
#J4 大分医科大学解剖学講座
#K4 おおいたいかだいがくかいぼうがくこうざ
#L4 Department of Anatomy,Oita
Medical University
#D 【目的】消化管壁内のリンパ管の分布を知ることはその微小循環動態や
腫瘍のリンパ行性転移の病態等を考える上で重要である．組織内のリン
パ管の同定には種々の方法が報告されているが，本研究ではサル小腸壁
各層の剥離伸展試料を作製し，酵素組織化学的手法により腸管壁内のリ
ンパ管の構築を検索した．
【方法】材料としてニホンザルの小腸を用い，2% paraformaldehyde液
にて固定後，各層の剥離薄片（whole-mount）標本を作製した．また，
材料の一部より凍結縦断切片を作製した．これら各試料において
5'-nucleotidase（5'-Nase）染色を行い，一部の標本はalkaline
phosphatase（ALPase）との２重染色を行った．加えて，5'-Nase染色を
行った標本の一部は走査電子顕微鏡による反射電子像の観察に供した．
【結果】サル小腸壁内では絨毛内の中心リンパ管とともに，粘膜腺底部，
粘膜下層，筋層間部に5'-Nase陽性のリンパ管が多数分布していた．粘膜
腺底部，粘膜下層では不規則な網目状の，筋層間部では迷路状の密な毛
細リンパ管網がみられ，これらは水平方向の広がりを呈していた．粘膜
下層，筋層間部のリンパ管網では，盲端形成を示す毛細リンパ管と弁様
のくびれを示す太いリンパ管がしばしば認められた．各層の5'-Nase陽性
のリンパ管網とALPase陽性の毛細血管網は各々独立した分布を示した．
【結論】腸管壁内のリンパ系と他の組織成分との関係，さらに腸管の生
理機能，病態との関連等の検索に対して剥離伸展試料による本染色法は
有用と思われる．
#M ンパ管，小腸，５’ーヌクレオチダーゼ，
酵素組織化学，剥離薄片標本
#N lymphatics,smallintestine,5'-nucleotidase,
enzyme-histochemistry,whole-mount preparation
#Last_modified 97.03.25-12:32
#Return_path hshimoda@oita-med.ac.jp
#Sequence_number 52
##End
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