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2001年3月8日 木曜日
大学での毎日、自分自身、働き過ぎだと思います。高校時代の大学受験勉強、から始まって、勉強のしすぎ、働き過ぎです。得られた結果に比べて。
札幌医科大学での働き過ぎも、決して有効に結果に結びついていないので、達成感がなく、変に疲れることが多いのです。大学のあるいは教室のスタッフ全体が、全軍躍動、という形になっていません。
研究で、どこを目標としているかというと、やはり世界レベルです。つまり、アメリカです。この20年間、ずっとアメリカのレベルを目指してきました。そして、後塵を拝してきました。日本の研究者がこれだけ多くの分野で大きく差をつけられているのは、日本とアメリカの個人の資質の差ではなく、システムの差だと思います。簡単に一カ所だけを修復すればよいという気がしません。システム全体を立て直す必要があるでしょう。
抽象的な表現になってごめんなさい。一つ一つ具体的に考えてゆくのが大切です。いずれ、一つずつ考えてゆきます。
わたしもある程度の年齢に達した時点では、日本のシステム作りのために捨て石になる覚悟で働いてみたいとぼんやり思うこともあります。ただ、今回札幌医科大学にやってきた目的は、そこにはありません。もう一度きりになるかもしれないチャンスを生かすため、研究に集中して、大きな貢献をしたいがためにここにやってきました。自分の2年前の決断の顔を立てることが大切。なんとしても研究に集中して成果を挙げること。
システムが悪くても、まずは跳ね返して、仕事を進めること。だから、−−−大学院生やスタッフのみんな、そして共同研究者のみなさん、私がどんなに忙しそうに雑用に追われていようとも、遠慮なく実験の相談に来てください。研究を進めるべく費やす時間が最優先ですから。
一方、保険の勧誘やおそばの行商の方々、教授室にやってこないで。私はいつだって留守です。それに、保険にはいるお金があれば投資(研究)に回してます。30年後に100倍になってますよ。おそばやさん、何でこんなところまで来ちゃうの? おそばを教授室でゆでるわけないっしょ。
また、大切至急の雑用をもってきてくださる***さまがた、その電話、できたら来週にお願いします。いま、大学院生とのディスカッション中です。もちろん、来週もやってますよ。あしからず。---こら、そこの学生、逃げるんじゃない!
(自宅で深夜にホームページを作り続けている姿の一部です。)
濱田洋文
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