2001年３月２６日　朝の街路で

　札幌の朝、もうダウンのコートが必要なほどは寒くありません。フリースのシャツを一枚ジャケットふうに羽織って出勤しました。キャジュアルスタイルの方が部員に評判が良いようです。
　きれいに並んだ新しい芽、チューリップ、雪の天井の下にできた地面との隙間でずっと前に芽吹いていたものが、雪解けで顔をのぞけたのかもしれません。すっと並んで一斉に芽を出したのは、スイセンです。雪解けに五日も遅れず芽を出しました。あれはムスカリ。深緑色の特徴的に並んだ芽は、ムスカリです。タチアオイ、雪の下でも青い葉を２，３枚は温存していたようです。この春の新芽も小さいのが生えはじめました。そして、ジャーマンアイリス。１メートル以上の深い根雪の下でこれも枯れずに眠っていたのでしょう。倒れていた芽が起きあがってきました。手のひらの幅（７，８センチ）ぐらい。ジャーマンアイリスは、北国にとてもマッチして、丈夫で、しかもゴージャスな花が見られます。北１条から南１条までの200メートルほどの街路を歩くと、今はこれぐらいが目立ちます。雪解けからまだ数日です。やはり、球根と宿根草は瞬発力がありますね。
　雪に埋もれていたプランターがやっと顔をのぞかすと、秋に咲いていたパンジーが緑で生きていたのには驚きます。つぼみがいっぱいでもうさっそく花を咲かせる準備のようです。それとも、誰かが雪解け早々早速パンジーの苗を植えたのに、またまた新しい雪が積もったのでしょうか。次回は、もう少し推理力をもって詳細に観察してみます。

　「一瞬で冬がおわっちゃったよー」、と今年の１月からスキーを習いはじめて、今ではスキーをしたくてたまらない私の長男（６歳）は言います。が、札幌の山々は、まだ雪景色、冬です。５ヶ月にわたる長い冬がようやく去っていこうとしています。札幌の冬は５ヶ月（11月から、３月）といっていいと思います。

濱田洋文

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