札幌医科大学医学部

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2001年5月12日a 遺伝子産業スパイ事件

以下、日経の宮田さんの記事を引用します。現在、私は全く情報を持っておりませんが、この事件のことを昨日の朝のNHKニュースで聞いて衝撃を受けました。日本人研究者のやったことがアメリカの司法当局から厳しく裁かれる状況は、これが初めてではないとのこと。それにしても、私たちは問題の本質を十分に理解して、若い大学院生たちを国際ルール(ないしアメリカンスタンダード)にのっとって仕事ができる人間に育てて社会(ないしアメリカ)に送り出す必要があります。来年の大学院講義のトピックスの一つにしてみたいと思います。これから情報集めをしますが、どうぞ、私にも情報、ご意見をお寄せください。

濱田洋文

<以下引用>
昨日、翻然と報道された理化学研究所研究員が関与したと言われる遺伝子産業スパイ事件は大きな波紋を生んでいます(下記の記事参照)。
> http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt16/20010511diii008111.html
果たしてこの事件の原因は何か、よくある留学先との権利争いを政治的に米国政府が利用したものなのか?そして、今後、皆さんがこのようなトラブルに巻き込まれないか?遺伝子産業スパイ事件は、バイオ研究者にとっては他人事ではありません。今、そこにある危機なのです。そこで皆さんのご協力をお願いしたい。この件に関するいかなる情報でもお寄せください。関与した日本人研究者やその研究内容に関する情報、最近の米国研究機関での権利関係の管理など、どんな情報でもお知らせいただきたい。取材の参考にさせていただきます。皆さんの協力によって、この事件の背景にあるものと、今後の対策を明らかにさせていただきたいと思います。どうぞ、ご協力をお願いいたします。このメール mailto:miyata@nikkeibp.co.jp までご一報ください。 Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満

<以上、引用終わり>

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