外腹斜筋 の広がりを観察する(Fig.16,249)。前鋸筋 との噛み合い、広背筋 との境界は明らかになっているだろうか(Fig.21)。外腹斜筋と前鋸筋が噛み合ったその境界部分から肋間神経外側皮枝 が出現する(Fig.19)。肋間神経外側皮枝から分れた筋枝が、前下方に外腹斜筋の外面を走行した後で、外面から筋に進入して支配する(Fig.18)。外腹斜筋腱膜 が腹直筋鞘前葉 に移行する部分(Fig.249)を切断して、外腹斜筋を内側から外側に向けて反転する。
External oblique muscle | 外腹斜筋 | 16,249 | ||
Serratus anterior muscle | 前鋸筋 | 19 | ||
Latissimus dorsi muscle | 広背筋 | 629 | ||
Lateral cutaneous branch | 肋間神経外側皮枝 | 19 | ||
Aponeurosis of the external oblique muscle | 外腹斜筋腱膜 | 250,253 | ||
Rectus sheath | 腹直筋鞘 | 249 | ||
Anterior layer | 前葉 | 254 |
内腹斜筋 が腹直筋鞘に付着する部位を切断して、これも外側に向けて反転する。この際に、腹直筋の剖出で見つけた神経を切らないように注意する。内腹斜筋と腹横筋 は下部ほど分けがたいが、内腹斜筋と腹横筋の間を神経(肋間神経及びそれに類似の神経:L1,L2)が走行することを指標にして2筋を区別する(Fig.258)。
最後に、腹横筋が腹直筋鞘後葉に付着することを確認したら、なるべく腹膜を損傷しないように注意しながら同筋も外側に向けて反転する。ここで、神経が切れてしまう。
Internal oblique muscle | 内腹斜筋 | 253 | ||
Transversus abdominis muscle | 腹横筋 | 255,258E | ||
Rectus sheath | 腹直筋鞘 | |||
Posterior layer | 後葉 | 255 |