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肩甲挙筋  (Fig.629,630)

肩甲挙筋は菱形筋 同様の血管・神経を受けるので(Fig.634)、現段階では菱形筋との間をあまり拡げないようにする。輪郭の確認作業は、横突起 付着付近ではまだ難しいかも知れない。肩甲骨上角 付近から切離する時は(切離しなくてもよい)、すぐ外側に肩甲切痕 という導通路があるから(Fig.34)、肩甲挙筋 の筋質だけにメスが入るように注意する。肩甲挙筋は上方に反転するが、あまり大胆に移動すると血管・神経が切れてしまう。

Levator scapulae muscle 肩甲挙筋 630
Transverse process 横突起 658
Superior angle of scapula 肩甲骨上角 92
Scapular notch 肩甲切痕 92

背部浅側に位置する上肢帯筋 (僧帽筋広背筋菱形筋肩甲挙筋)の処置はこれで終了する。

■付図(肢帯筋の処置-背部から肩甲骨内側縁に至る)   



Akiko Oshiro
1998年01月19日 (月) 16時56分03秒 JST