肩甲挙筋は菱形筋 同様の血管・神経を受けるので(Fig.634)、現段階では菱形筋との間をあまり拡げないようにする。輪郭の確認作業は、横突起 付着付近ではまだ難しいかも知れない。肩甲骨上角 付近から切離する時は(切離しなくてもよい)、すぐ外側に肩甲切痕 という導通路があるから(Fig.34)、肩甲挙筋 の筋質だけにメスが入るように注意する。肩甲挙筋は上方に反転するが、あまり大胆に移動すると血管・神経が切れてしまう。
Levator scapulae muscle | 肩甲挙筋 | 630 | ||
Transverse process | 横突起 | 658 | ||
Superior angle of scapula | 肩甲骨上角 | 92 | ||
Scapular notch | 肩甲切痕 | 92 |
背部浅側に位置する上肢帯筋 (僧帽筋、広背筋、菱形筋、肩甲挙筋)の処置はこれで終了する。