大小の内臓神経 を胸部で確認し(Fig.233,237)、下方に追及して腹腔神経節 につないでいく(Fig.365)。大動脈分岐部で下腹神経 を再確認する。これに続く腹大動脈 周囲の自律神経叢 を剖出する(Fig.344)。同時に、大動脈周囲リンパ節 (胃癌 の16番、解剖で言う腰リンパ節)と太い腰リンパ本幹を確認する(Fig.369)。太いリンパ管 がきれいに剖出できたら、供覧するので報告すること。胃のリンパ管系が、いったん腎血管の高さまで下がってから胸管として上行することを復習する。この10年、全国の腹部外科医が16番の郭清にしのぎをけずってきた。しかし、必ずしも生存率の改善にはつながらず、むしろ離床を遅らせて患者をベットに縛り付けた。現在は反省期にはいっている。
Thoracic duct | 胸管 | 242 | ||
Cisterna chyli | 乳び槽 | 242 | ||
Intestinal lymph trunk | 腸リンパ本幹 | 344 | ||
Lumbar lymphatic trunk | 腰リンパ本幹 | 344 | ||
Aortic hiatus | 大動脈裂孔 | 362,229 | ||
Esophageal hiatus | 食道裂孔 | 362,229 | ||
Inferior vena cava foramen | 大静脈孔 | 362,229 | ||
Greater/*Lesser splanchnic nerve | 大/*小内臓神経 | 233 | ||
Celiac ganglia | 腹腔神経節 | 365 | ||
Hypogastric nerve | 下腹神経 | 456 ![]() ![]() | ||
Para-aortic lymph nodes | 大動脈周囲リンパ節 | 344 ![]() |