update 2012.7.11

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21世紀は少子化・高齢化社会です。日本人の人口のうち1/3は高齢者となります。日本人においては、65歳以上の方々が全人口の21%を占めます。また、1戸当りの子供の数は平均1.1人です。このような社会を向かえ、我々皮膚の生理機能と疾患に興味を持つ者も今までとは観点を変え、対応する必要が出てきております。この事は我々にとりgeriatric dermatologyはpediatric dermatologyに対比するものであり、少子化を向えた現在では、pediatric dermatologyと同様、もしくはそれ以上に大切な分野となってきております。

しかし現在、日本国内においてはgeriatric dermatologyに対する組織だった取り組みは極めて希薄であると言っても過言ではありません。

加齢皮膚医学の持つ守備範囲はきわめて広いと考えます。極端に言うと生れ落ちた子供の時代から加齢は始まっていると考えられます。例えばホクロ、シミ、メラノーマ等の皮膚癌を予防するためにはこの小児の時代から始める必要があります。また、高齢者は必ず何らかの皮膚病を持っております。殊に高齢者の皮脂欠乏性皮膚炎、皮膚掻痒症等も、日常、常に経験しております。皮膚感染症も確実に増えてきております。更に従来、放置しがちであった皮膚真菌症、皮膚潰瘍等に対しても正しい治療を求める患者さんの数が増えてきております。

また、このような疾患に対する治療法も多くの改善点が最近でてきております。更にこのような方々の治療に当たっては皮膚科医のみの力では限界があり多くのコ・メデカルの方がたの協力の下に治療を行なう必要があります。最近、皮膚の美白、しみとり、しわとり等とそれらに対する予防が脚光を浴びておりますが、これも加齢に伴う皮膚変化に対する一般人の関心の高まりを示すものです。

このような、現代の社会的環境の中で私たちは新しい加齢皮膚医学の診断、治療(予防医学を含む)に関する情報の場を設けるため2007年より年に1回の研究会を設け、機関誌を発刊しております。

第9回
加齢皮膚医学研究会
会頭 : 武藤 正彦 先生
山口大学医学部皮膚科
開催日時 :
平成25年7月6日・7日

代表世話人 神保孝一
(皮膚病総合医学研究所/
札幌医科大学名誉教授)
〒060-0042
札幌市中央区
大通西17丁目1-27
皮膚病総合医学研究所内
加齢皮膚医学研究会
TEL : 011-887-8266
FAX : 011-618-1213
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