札幌医科大学医学部

分子医学研究部門
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2001年3月23日 ホームページ作りも軌道に乗りそう

 今日はホームページ作り、久しぶりにだいぶ進めました。「バイオ研究者・大学院生のための便利メモ」のページでは、バイオ研究者のための英語をすでに「その29」まで、何となくページにしています。雑誌からの引用に関して、著作権の侵害にならないように注意する必要がありますので、Science誌などに問い合わせておきたいと考えています。が、まだやっていません。そして、今日は、バイオ研究者のための情報技術(IT)も第1部、第2部それぞれの第1ページを書きました。バイオ研究者にも役立つ汎用知識までは、まだ手が回りませんが、「前書きに代えて」を第1ページにして、準備中の無愛想な看板が出てくるのを避けました。
 本業の分子医学に関しては、画像を取り入れた華々しいページ作りにも取り組んでみたいと思いますが、そのために、自分で画像関連のアプリを相当勉強する必要があります。4月、5月の学生の講義までには何とか形にします。
 そしてこれからは、何よりも、部員の実験のプログレスを見守ることになります。部員の博士論文をすべてこのホームページにリンクさせられれば、きっととても充実した内容になるはず。分子医学研究部門からの仕事で博士がはじめて生まれるのは、来年の3月頃の予定です。長男格の出張、山内、頑張ってくれ。
 4月からは、朝倉さんが「分子医学研究部門の母親役」として本格参戦となります。

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 ついに、今日、遺伝子治療臨床研究グレードのプラスミドが届きました。M先生、Y先生ほんとうにありがとうございました。もし、これがドイツのQ社に作ってもらったものであったなら、税抜き、輸送料抜きで去年の見積もりで2,100万円、当時に比べて今はかなり激しいユーロ高円安なので2,700万円もするかという貴重なものです。これでSクラスのメルセデスが2台も買えるかと思うと手が震えます。泥棒のみなさん、聞かなかったことにしてくれ。
 でも、もしこのプラスミドが一人の患者さんの治療に効けば、実に安いものです。遺伝子治療の臨床研究プロトコール作りに関しては、毒性試験が大きなハードルです。これをクリアできれば先が見えてきます。
 遺伝子治療・再生医療(Tissue engineering)のためのバイオベンチャーの共同事業に関しても、北海道大学・札幌医科大学の先生方を中心に今、芽生えつつあります。企画を完成させてゆかなくてはなりません。
 東京の癌研究所時代の16年間は、研究のことだけ考えて過ごしていましたが、札幌医科大学にやってきてからは、自分の研究だけにとどまらず、大学の将来、日本の医学研究の将来、なども課題になってきました。たとえば、昨日は一日、札幌医科大学関連の総務で費やしてしまいました。組織のため、と考えると、入試の問題はじめ難しいことが山積みです。教授会でもさまざまの議論が出されました。わたしも最近では、教授会をはじめとして積極的に発言するようにしています。夜の基礎教授会の浦澤先生の送別会の席でも、大学共用の機器センターを良くしてゆくには、というような深刻な提言も致しました。野暮ったい話ではありますが、機会あるごとに積極的に動いてゆくことにしています。

 とても多くの仕事をかかえて、血圧も上がり頭も痛いこともしばしばです。
 「忙中閑あり」と植物の名前まで調べようとする自分を想像すると大丈夫かなあと心配になります。ぽっくりいった時のために家族に残す資産もこれから少しずつ蓄えなくては、と思います。

濱田洋文

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