札幌医科大学医学部

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2001年4月27日 大学院生のための講義「パテント指南、その1」


昨日は大学院生のための講義、オリエンテーションの講義で、「パテント指南、その1」をやりました。アメリカの通商法、スーパー301条とスペシャル301条、違いわかりましたか。サブマリン特許、詳しく説明する時間がなかったから、ちっともわからなかったでしょう。そういう恐ろしいものが今もあることだけ、頭の片隅に残れば成功です。恐らく、50人の医学部教授を前に講義してもかなり難しい内容だったと思います。新大学院生には、晴天の霹靂だったのでは。まあ、カルチャーショックも必要でしょう。形だけは大学院生でも、自分を研究者としては全然自覚していない大学院生(もしいたら)よ、どうだ、参ったか! 

とはいえ、教授も大いに勉強疲れです。100時間宣言(2001年3月21日 大学院講義の準備宣言)以来、公約をはるかに上回る準備をしてきました。
関連書籍も20冊以上、新たに購入して参照しました。

あの物理学者のリチャード・ファインマン教授の自伝にありました。...教授になって初めての講義や教育にひどく疲れて、創造力が失われたように思った、そして気分転換にカフェで...考えた問題で、ノーベル賞につながったのでしたよね。私も初めての講義に力を入れすぎたので、疲れ切って、気分転換が必要。ファインマン教授とちょっと似ています。大きな違いは、彼が、26歳の新進気鋭の教授、私が、40半ばの疲れて当然の時期。これからどんなにカフェに入り浸っても、いい発想が浮かんでくる保証がありません。

それにしても、大学院生一人一人にとっては、最初で最後の私の授業でした。一期一会の気持ちで今回の授業ができたのは良かったと思います。大学院生にも、ある程度、強烈な印象を与えられたのではないでしょうか。

濱田洋文

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