Aortic sinus (Valsalva's) | ヴァルサルバ洞(大動脈洞) | 210 | ||
Septal cusp, tricuspid valve | 三尖弁中隔尖 | 207 | ||
Atrioventricular bundle | ヒス束 | 216 | ||
Atrioventricular node(AV node) | 房室結節 | 218 | ||
Endocardium | 心内膜 | 211 | ||
Sinoatrial node(SA node) | 洞房結節 | 218 |
4室・4弁・4中隔の立体的な構成については、心エコー と関係して何度も復習する。膜性部 は、左ヴァルサルバ洞・無冠ヴァルサルバ洞および三尖弁中隔尖 ・前尖のいずれに近接しているだろうか。ヴァルサルバ洞動脈瘤破裂 が右房(ないし右室)に連続して左-右シャント(シャント =短絡路 )を作るというのは納得できるか。筋性部 と漏斗部(流出路) の境界が稜をなしており、両者の平面は90-120度の角度で交わるだろうか。卵円窩 は心房中隔欠損ASD(atrial septal defect) の、膜性部 は心室中隔欠損VSD(ventricular septal defect) の、それぞれ好発部位だ(ラングマンp.182,189)。
Interventricular septum | 心室中隔(室中隔) | 216 | ||
Muscular part | 筋性部 | |||
Membranous part | 膜性部 | |||
*Conus arteriosus | *漏斗部 | 208 | ||
Fossa ovalis | 卵円窩 | 207 |
その他、以下の項目を確認せよ。
Apex/Basis of the heart | 心尖/心底 | 193 | Apex cordis, Basis cordis | |
Opening of coronary sinus | 冠状静脈洞開口部 | 207 | ||
Ascending aorta | 上行大動脈 | 193 | ||
Pulmonary trunk | 肺動脈幹 | 193 |
右室 | 左室 | |
漏斗部 | あり | なし |
拡張期形態 | 丸いおむすび型 | しっぽ(尾)型 |
収縮期形態 | 三角おむすび型 | 足型 |
肉柱全般 | 粗大で互いに直交 | 微細で斜走 |
中隔面の肉柱 | 発達 | 上方1/2-2/3で欠如(平滑な面) |
乳頭筋 | 主:1、小:複数 | 主:2、小:1 |
乳頭筋の中隔起始 | 複数 | 欠如 |
房室弁 | 三尖弁 | 二尖弁(僧帽弁) |
半月弁 | 肺動脈弁 | 大動脈弁 |
刺激伝導系 | 1本 | 2本 |
*心奇形では右室が左側にあり、左室が右側に位置することがある。
左房: 櫛状筋が心耳内に限局して心房洞部の内面は平滑
右房: 密な櫛状筋が心耳内に限らず心房洞部後面まで十分に進展(Fig.206)
--memo--
この時期にステート(聴診器)を用いて心音聴診 の課題を出す。心音と音源の位置は必ずしも一致しない(Fig.182,183)。
☆担当者指定課題 心音聴診に関するレポート(詳細は配布プリント参照)
ステート(聴診器)は窓側にぶら下げてある。心音は『タッ-トン』(あるいはトン-タン)という感じの2音に分解できる。第1音『タッ』は心室壁の収縮と房室弁の閉鎖により、第2音『トン』は動脈弁(半月弁)の閉鎖によると考えられている。1音と2音の間を収縮期と呼ぶ。
聴診対象は男子3名。各音が最も大きく聞こえる部位(聴診部位)を、『左第4肋間で胸骨縁から2横指左方』のごとく記載する。
心臓の各部を前胸壁に投影させる。前胸壁のどの位置に心臓のどの部位が対応するかは、シリンジに付けたカテラン針を用いて刺しながら検索する。はずした前胸壁 をかぶせ、ボスミン(アドレナリン)の左室内注入 を模して行なう(p.)。 第○肋間の胸骨○縁○横指から刺すと、4室のどこに刺さるか。シリンジに付けたカテラン針でボスミンを左室内注入する行為は、今も死亡確認の一種の儀式として行なわれている。この機会に前胸壁の肋間筋と血管・神経(Fig.162,234)を剖出してもいい(p.
)。