札幌医大のDICOM CD

2017/9/15

かなり以前の話ですが、、、

札幌医大では情報開示請求や他院への紹介等でDICOM CDを提供しています。一般的なDICOM CDはセキュリティを考慮していないため、CDに書き込まれている画像は誰でも見ることができます。メディアの盗難や紛失といった事態を考えて、当院では独自のセキュリティCDを作成しています。作成に当たっては、
・一般的なDICOM CDと完全互換である。
・専用のビューワー以外で画像を開いても患者情報は読み取れない。

仕組みは、
・個々の画像データのDICOMヘッダーの患者情報を適当な文字列に置き換え、患者情報は暗号化してCD上の適当な場所に保管する
・CD内の画像ビューワーは正しいパスワードが入力された場合のみ、このファイルを複合し患者情報を画像に表示する
というものです。

他院でPACSに画像を取り込むような場合、大抵は患者IDを自分の施設のものに置き換えて保存するので、このCDの仕様が問題になることは特にありません。

ちなみに、この方法は株式会社プリズムメディカルと共同開発しました。
 


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